世界観は「上」の現代日本と変わらない、または近しい世界が多いが、人物らの目や髪の色は多岐にわたる。彼らは生まれた時から固有の色を持ち、それは基本的に生涯変わる事はない(年を取って白髪になるといった事はもちろんあるが)。だから、金髪だからといって生徒が教師に叱られるといった事もありえない。もちろん、自分が望んだとおりの色で生まれる、育つかは別なので、髪を染めるという行為はそれなりに行われている。

　傾向としては、両親の色を受け継いで生まれる事が多いようだが、必ずしもそうとは限らないようで、親とは全く違う色で生まれる事もある。突然変異が起こっていると考えれば納得だし、そうでなければ理屈上徐々に無彩色に収束しそうな気もするので、腑に落ちる仕組みである。また、これらはあくまで髪や目の色に関しての法則であり、肌の色は「上」と同じく人種に基づいて決定しているようだ。

​　余談だが、我々一族にも多種多様な色を持った個体が存在している。我々の現れた経緯を考えれば、全く同じ容姿で統一されていてもおかしくないように思えるが、何か理由があったのだろうか。